菅野みゆき、新屋絵理
30日午前7時10分ごろ、府中市用土町の市立第一中学校の敷地内で、3年生の男子生徒(14)が血を流して倒れているのを、部活動の朝練習で登校した生徒が見つけ、学校関係者が119番通報した。男子生徒は病院に搬送されたが、頭を強く打ち、約3時間後に死亡が確認された。府中署によると、4階建て校舎の上層階に男子生徒の持ち物が残っていたといい、転落したとみて調べている。
記者会見した市教育委員会によると、男子生徒は、校舎の本館と東棟の間にある渡り廊下付近の地面に倒れていた。渡り廊下は各階にあり、壁が設けられているという。
男子生徒は23日の始業式から29日まで休まず登校していた。学校が6月に行ったいじめに関するアンケートでは生徒に関する記述はなかったといい、市教委が改めて調べる。荻野雅裕教育長は「命を守れず痛恨の極み。遺族の心情に最大限配慮しながら、丁寧に調査を進める」と話した。(菅野みゆき、新屋絵理)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル